たとえば、地方の方がパソコンで東京の物件を探しているとします。そうすると、当たり前のことですが、コンピュータやホームページに物件が登録されていなければ、お客さんからの反響を得ることはできません。
チラシや図面など物件広告のツールはいろいろありますが、パソコン時代の今日、インターネットの環境整備が管理会社含め不動産会社の優劣を測る大きな基準、目安となっていることは確かです。
事例
あるオーナーさんから当社へ、賃貸マンションの“管理換え”依頼の相談がありました。
そのマンションは立地条件がよく優良といえる物件なのに、なかなか満室にならないということでした。具体的に話を聞くと、委託している管理会社は、コンピュータシステムの整備がされてなく、インターネットホームページ等に物件登録がされず、また大手図面業者のアットホームの図面も市場に流していないということでした。
言うまでもありませんが、それでは、良い物件であってもお客さんの目に止まる可能性が極めて限られてしまいます。
事例
同じように、インターネットへの対応が遅れている管理会社に対して、オーナーさんが“管理換え”の決断を下した例です。
その物件は最寄り駅から歩いて12、3分ほどにある部屋数9室のアパート、うち3室が空室状態になっているということでした。
相談を受けた当社は、賃料は相場に適正で建物自体もそう悪くはないのに、どうしてだろうと、調べたところ、管理を任せている管理会社が地元では中堅クラスの業者なのに、コンピュータ設備が整っておらず、インターネット上での物件登録はいっさいされず、もちろん、自社の専用ホームページもありませんでした。
またそれ以上に疑問を感じたことは、プロの不動産業者ならば公的に登録が義務付けられている〔レインズ〕サイトへの登録も無視していることが分りました。
この公的な登録はファックスでも可能ですが、驚いたことに、この空き部屋は、空室期間が6ヶ月を超えているのに〔レインズ〕へ登録されないままでした。
そんなわけで、オーナーさんとしては「なにより早く決めてほしい」と言うわけでした。そこで当社は、即、当社のホームページはもとよりインターネットのワークシステムすべてに登録公開しました。それにより、空いていた3室はすぐに借り手がつきました。
オーナーさんは前の管理会社に不満を感じていたこともありましたが、当社のネット環境および迅速な対応に感心したようで、そのあと、当社がその物件すべての部屋を管理することになりました。
当社の物件登録(広告)に関しては、次のようになっています。
まず図面は客付けの依頼を受けた当日に作成するように努めています。
そして、当社のファックスには、常にエリアごとに分かれた業者が登録されているので、遅くとも翌日にはネットワークの業者に図面情報を通知できます。とともに、翌日か2日以内に自社のホームページに物件情報を登録し、かつ当社の活用しているインターネット関連のネットワークシステムへ登録しています。
また一般の仲介業者さんへの図面情報ですが、大手の図面情報業者であるアットホームを通じ、取材を終えた段階で流すようにしています。
もちろん、当社の店舗ネットワーク、横浜の港南台、富岡、新杉田、東京の南青山、新宿等に構える営業拠点の店頭でも依頼を受けた即日に物件情報が回ります。
また当社の場合、会員登録システムが確立されていますので、その会員ユーザーの探している物件内容と、客付けを依頼された物件とを照合し、該当したら、直接会員へ電話通知しています。
ほかにも、8000部におよぶ自社のメールマガジンに物件情報が流れていきます。なお、さきほどのIT関連で言えば、リクルートが運営する日本最大のインタネット情報システム『エキサイズ』、および『アドパーク』等へ登録しています。
このように、当社が直接ユーザーに入居者募集をかけると同時に、ネットワークを持つ各情報会社へ協力をお願いしています。それによって、当社が窓口となった物件情報はスピーディに、かつ多角的に流れていきますから、当然、他の業者よりも数段早い客付けが可能となります。