事例
東京都内の賃貸管理業者が横浜市内の物件を管理していたケースです。その物件に空室があったので、当社に来店したお客さんを案内しました。その際、東京の業者から鍵を預かってきたのですが、目当ての部屋にはすでに老夫婦が住んでいたのです。慌てて「鍵が間違っているのでは?」とその業者に電話連絡したところ、「鍵は間違っていない」という言葉が返ってきました。
事情を説明すると、東京の業者は横浜まで出てきて、その部屋を調べることになりました。どうなっていたのかいうと、競売にかかった老夫婦が誰にも断わらず に、その合い鍵の保管場所をみつけて勝手に住んでいたわけでした。
この事例の問題点は、その東京の管理業者が大事な合い鍵を安易に水道メーターの所に置 き、しっかり保管していなかったこと。そして、そのまま不法占拠されている事実を知らずに入居者募集の活動をしていたということです。
この空き室占拠事件 は、当社が介在し、占拠者が物分りの良い老夫婦だったからすぐ退居してもらって難なく収まったものの、別の悪質な形で占有されていたら大変な問題に発展し ていたかもしれません。
少し特殊な事例でしたが、管理する物件が遠く離れているからといって、管理会社が空室管理の責務をきちんと果たさないと、こういう トラブルも発生してしまうということです。