事例
これも「建物の管理状態が良くない」という1棟オーナーさんからの相談案件です。この物件はアパート系ですが、敷地が広いため、そこに居住者が粗大ゴミなどを不法投棄して物件の商品環境を悪くしていました。
しかし、状況を分っていながら管理会社は、アパート住民に注意をせず、なんの対応策も打っていませんでした。
それで、堪忍袋の緒が切れたオーナーさんは「お宅に管理をお願いしたい」と来社されたわけです。
当社がさっそく物件を見に行くと、オーナーさんの言われた通り、物件前の広い敷地に大小のゴミが無造作に投棄されて、また裏側にもベランダからゴミの入ったビニール袋を投げ捨てたかのように、ゴミ袋が山積みになっていました。それを見て、当社のスタッフがすぐに撤去し、その後も、定期的に巡回スタッフが回って根気良くアパート住民に注意を促したので、今はほとんど不法投棄は収まりました。
なお、当社の物件巡回スタッフは物件現場へ行ったら、「どこそこにゴミ袋が落ちていた」とか「2階の廊下の電球が切れていた」とか、必ず『点検報告書』を書きます。そして、一般ゴミの整理などその場で処理できるものはその場で処理していますから、つねに物件の見栄えは良く、オーナーさんは喜んでくれます。
事例
先ほども触れましたが、オーナーさんからの相談で一番多いのが空室問題です。
けれども、一口に空室といっても様々な要因があり、これもその一つです。あるオーナーさんから「空室物件が増えて困ってしまう」という相談を受け、当社がその物件を見に行きました。そこでまず目に付いたのは、駐輪場のみならず部屋の前に投棄された自転車が埃まみれになって10数台放置されている光景でした。
これでは、この物件の部屋を借りようとして見学に来たお客さんは皆が皆敬遠してしまいます。
当社は、空室問題の常識的な対応策である賃料面や設備面の改善等はまったく考慮に入れず、空室の大きな要因はこの放置自転車であると判断し、真っ先に放置自転車の撤去をオーナーさんに対し提案しました。その結果、物件周辺がきれいになり、商品価値を取り戻したようで空室が目立たなくなりました。
事例
これは、賃貸住宅ではなく、駅前にある駐車場に関わる事例です。
この物件は、近くに大きなショッピングセンターがあり、前の通りはいつも通行する車で渋滞状態ということで、駐車場としては最高の立地でした。にもかかわらず、その平地の駐車場はだんだん空きが目立つようになってきました。
そこで当社はオーナーさんに「単なる月極駐車場で貸しておくのはもったいない」と試算し、タイムパーキングに変えるようにと提案しました。オーナーさんは「今の駐車場(満杯状態)の賃料とかわらない収入で運用できるならば」という条件を提示してきました。結果的には、条件の賃料を確保し、オーナーさんに感謝されたという事例です。
ちなみに、最近の駐車場は、敷地が砂利引きではお客さんに嫌われますから、オーナーさんはそれを頭に入れて置くことです。アパートに付帯されている駐車場も同じで、砂利引きだったならばアスファルト系(コンクリート)に整備したほうが集客力が増し、賃料もそれなりに高く設定できます。
というのは、高度成長時代のように、自家用車を2年や3年で買い換えるドライバーは少なくなり、最低でも7、8年と長く乗る人が多くなっています。そのためには、少しでも車が痛まないアスファルトの方が良いわけです。