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リプロス代表・松尾充泰の賃貸経営ノウハウ

管理会社の立場は、中立的な立場でしょうか? ≪管理会社≫

 管理会社の方から、自らのスタンスとして大家さんと入居者の間に立つ、中立的な立場で居るという意見を良く聞きます。

 中立という言葉は、とても良いスタンスに思えます。

 しかし、私は本当にそうなのかと疑問に思います。管理会社にお金を払っているのは誰でしょうか?

 大家さんです。

 

 大家さんの為に働き、その対価が管理料であるはずです。

 一括借上げの場合は少し違いますが、一般的な管理契約の場合は、少なくともそうだと思います。

 つまり、大家さんの立場であり、決して中立ではないと考えています。

 大家さんから管理委託を受けて代理人として管理運営を任せられているので、当然と言えば当然の事です。

 だからと言って、入居者への対応をおろそかにして良いかと言えば、それは違います。

 大家さんの顧客は入居者です。

 よって、大家さんの立場で顧客満足度を上げる為の業務を行う必要があり、管理会社にとっては大家さん同様に重要な顧客である事は明白です。

 このように書くと、じゃあやっぱり中立でないといけないと思われるかもしれませんが、大家さんの代理人として入居者を大切にしているに過ぎません。

 その大家さんが顧客である入居者をおろそかにしていれば、それは、管理会社が良きアドバイザーとして「入居者あっての賃貸経営」である事を、ビジネスパートナーとして理解してもらう努力が必要です。

2004.04/09

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松尾充泰 (まつおみつひろ)
(賃貸不動産経営コンサルタント)
昭和43年大阪生まれ。
96年に賃貸不動産業界での職務経験を生かし、賃貸不動産業界向けソフトウェア開発会社、アクセス株式会社を設立。その後、賃貸不動産会社に対する業務コンサルティング、大家さん・賃貸不動産業界のビジネス支援サイトを運営する、株式会社リプロスを2003年に設立。