事例
悪質な業者として、当時、テレビニュースでも取り上げられた某管理会社のことです。
同社は自社で建てた12000件ほどの物件を管理していましたが、以前からとかく評判が良くありませんでした。そんな噂が業界に広まった頃、オーナーさんに毎月送金しなければならない賃料を滞納し始め、その頃に当社は1人のオーナーさんから相談を受けました。
そのオーナーさんは賃料で生活費と銀行ローンを支払っていたので大変困っていました。
当社は、テレビ等でその管理会社の状況は知っていたので、「この被害は大きくなる」と予測し、とりあえず、内容証明による契約解除と賃料の支払請求および債務を確保するため管理会社の銀行口座仮差押の手続きをしました。
その結果、契約解除と賃料確保ができました。案の定、それからしばらくして、その管理会社は倒産し、そのあと『被害者の会』が発足しました。この会が提訴したニュースはテレビでも流れました。これも当社が法的な流れを知っていたからこそ、いち早く賃料確保等の対応ができたわけです。
そのオーナーが被害者の会が発足するのを待っていたら、賃料も敷金も十分に回収できなかったでしょう。そのオーナーさんからは大変感謝され、現在、オーナーさんの物件すべてを管理させてもらっています。
最近、賃貸管理会社も経営が苦しくなり、サブリース会社などは空室の増加によって経営体質が悪化し、さきほどのように賃料の支払を1ヵ月繰り延べたり、賃料の支払期日に入金できないケースが多くなっています。オーナーさんは十分に注意すべきです。