次の成功事例は、ホテルタイプの高級感を持たせた『KYTビルディング=マンスリーネット杉田』。当社が企画し、管理運営している物件だ。
JR新杉田駅より徒歩3分、国道16号線を走って行くとバスの前方に、カーキ色の6階建てビルの屋上に藍色をベースにした”月極倶楽部”の大きな看板がいや応なく目に入ってくる。
この建物の投資家は、同物件地の土地オーナー。
このオーナーは、3億5千万円かけてKYTビルを建てるのと一緒に、別の350坪の敷地に建っていた自宅を壊し、新たに7千万円で自宅を建てた。この新築と合わせた、総投資額4億5千万円を銀行は丸々融資したというから、やはり、アメリカと異なり、日本では土地は強い。
このビルは当初、前述のような『病院とタイアップ』した2DKタイプの賃貸マンションを計画したが、国道沿いということで、車の騒音が予測した以上にひどく断念し、ワンルームタイプに変更、また全40室のうち16戸をマンスリーに、残りの部屋を一般の賃貸マンションとした。
セールスポイントは、ホテル並のフロントサービスを付加したこと。フロントには夜11時まで係員が常駐し、女性でも安心して住める。フロント係はビル1階にテナントとして入っている当社の社員が担当し、その店舗からフロントは建物内で通じている。
また中の廊下幅は1・8メートルと広いこと。
これは将来、全室を病院に貸した場合、車椅子で双方通行できるようにしたためである。