賃貸管理を主とするプロパティマネジメントという仕事は、売買業務と異なり付加価値が低く、所得レベルも低いのが一般的な現状です。もとよりそれは、優秀な人材が育ちにくく、この業界に長くいようと思う人はそう多くはいないということです。
こうした現状を踏まえ、当社はPM事業のほか、付加価値の高い関連事業として不動産投資、相続対策等、幅広いビジネスを展開しています。そのため、手前味噌になりますが、大変能力の高い人材を確保することができています。
それはともかく、PM能力は1年や2年で培えるものではなく、長い経験と豊富な知識により完成されていくものです。なにより、PMの土台となる知識ですが、当社の場合、社員のほぼ100%が宅地建物取引主任者のライセンスを持ち、経験を積んで業務に当たっています。
また私自身、PMの国際ライセンスである『CPM』という資格を保有し、欧米並みの賃貸管理を日本に普及させるように努めています。また社員の中にもこの『CPM』資格取得にチャレンジしているものも多くいます。
つまり、当社は全社的に、日本国内の賃貸管理というのではなく、グローバルな形のPMを目指しています。
PM業務に必要なことは大きく二つに分けることができます。
一つは建物の管理に基づく提案です。オーナーさん本位に考え、長期保有を目的とする管理の仕方、メンテナンスを提案することです。
もう一つが入居を促進するための適切なリーシングです。その他、豊富な法的知識による不当な入居者に対するスピーディーな対応能力、そして経験とテクニックを活かした賃料滞納処理等のリスクマネジメント。加え、賃貸住宅経営にもとづく経営管理を把握する能力も必要となります。
ちなみに、豊富な知識とは法律、税務、不動産実務、取引慣行等を指します。当社は、こうした幅広いPM知識を社員が早い段階で習得して業務に活かせるように、教育しています。