事例(当社QアンドAより)
一般ユーザーから「部屋のエアコンが故障してしまったのに、管理会社に連絡してもなかなか直してくれない」「修理に来るまでの時間がかかり過ぎる」など、管理会社の対応の遅さに不満をもらす声が多く聞かれます。そういう対応の遅い管理会社は、修理等の諸工事を任せる業者さんのネットワークがないため、連絡を受けても修理業者を手配するのに時間がかかってしまうものと予想されます。
しかし、入居者の立場になれば、それでは困るわけです。終いには、その物件に住むのに嫌気がさして退去してしまう可能性も出てきます。また、管理会社自体も修理等の対応の遅さが評判になれば、その物件を斡旋した仲介業者等から“悪い管理会社”のレッテルを貼られることになり、今後の客付けに影響し、ひいてはオーナーさんの不利益にもなりかねません。
事例
某賃貸マンションに住む入居者が、共用灯の電球が切れているので管理会社へ電話連絡しました。
ところが、電話に出た担当者は「すぐに電球を交換します」と言いながら、10日も経ってしまいました。その建物の中は夜になると足元がおぼつかなくなるほど暗くなり、それからほかの入居者も早期の対応を求め、何度も電話したが同じような返事で、電球の交換に来てくれませんでした。
そこで、その入居者は我慢できなくなりオーナーさんに直接お願いしたというのです。そのオーナーさんが当社に来て「そんな管理会社だから!」と、管理換えの話になりました。これは、工事業者が必要な修理とか故障ではなく、単に電球を1個換えるだけのことで、誰でも対応できたはずです。
ただオーナーさんにすれば、その件がなければ、その業者の怠慢な管理業務がわからなかったわけで、不幸中の幸いといったところでしょうか。
ともあれ、当社が管理してからは、そうした故障・修理等の対応の遅れは一切なくなり、入居者はもとよりオーナーさんにも喜んでもらっています。
ちなみに、給湯器や冷暖房器の故障・交換は季節柄で、工事業者が大変忙しくすぐに対応できないケースが出てきます。そのために当社は、直接メーカーから仕入れられるようなシステム作りをしています。普段からそういうメーカーとの付き合いのない管理会社では、たとえば、いざ夏場にクーラーを、と取り付けを依頼しても製品自体がすぐに回ってきません。二週間後、三週間後とかいうことでは入居者は怒ってしまうでしょう。
冬場の給湯器にしても同じ事が言えます。いずれにせよ、クレーム対応の早い管理会社とそうでない会社では、賃貸経営面で大きな差がついてきます。(次回につづく)