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リプロス代表・松尾充泰の賃貸経営ノウハウ

失敗する土地活用≪企画・計画編 ~その1~≫

 前回は土地活用のポイントとして土地の「立地・形状・広さ」が、土地活用にどのように関係するのかを書かせて頂きました。

 今回は土地活用における次のポイントとなる「企画・計画」について書かせて頂きます。

 さて、土地の活用だけに限らず企画や計画はとても重要です。これが重要なことは誰もが知っていることです。

 でもなぜ、重要なのでしょうか?そこがはっきりと理解されていないから、企画や計画が悪くなると私は考えています。

 では、先に私が問いかけた「なぜ、企画や計画が重要なのでしょうか?」の答えは簡単ですよね。

 すべては目的・目標を達成するためです。

 当たり前だという声が聞こえてきそうですが、でも、その当たり前がわかっていない方がいます。

 もっといえば、ご自身で目的・目標を明確にできていないまま土地活用している方が多いのです。

 そのような方はタイプ的には、地主さんと呼ばれ先祖代々の土地を所有する方に多くいます。

 まず、目的・目標を明確にするために、土地活用をなんの為にするのか、自問自答してください。

 現在の所得税を減らしたいのか、老後の生活資金がほしいのか、子孫に財産を残したいのか、相続税を減らしておきたいのか、人によって目的は様々です。

 そして、それを明確にする必要があります。

 一番多い相続対策を例にとると相続する資産がいくらあり、誰にどれぐらいのお金を残すのかまで考えなくてはなりません。

 例えば、高齢の父親が子ども達に財産を残そうとした場合、もし、仲の悪い兄弟だったらどうしますか?ひとつしかない土地に持っているお金の大部分をつぎ込んでアパート経営するとどうなりますか?相続で揉めるだけです。

 こんなことを含めて考えるのが企画であり、それを実行するシナリオが計画にあたります。

 そして、これら目的・目標によって、土地活用の方法は変わります。

 土地活用はこれらの目的・目標を達成するための手段であることを忘れてはなりません。

 土地活用は自体を目標や目的にしてはならいのです。

 次回は企画・計画の続きをご案内します。

2007.04/10

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松尾充泰 (まつおみつひろ)
(賃貸不動産経営コンサルタント)
昭和43年大阪生まれ。
96年に賃貸不動産業界での職務経験を生かし、賃貸不動産業界向けソフトウェア開発会社、アクセス株式会社を設立。その後、賃貸不動産会社に対する業務コンサルティング、大家さん・賃貸不動産業界のビジネス支援サイトを運営する、株式会社リプロスを2003年に設立。