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リプロス代表・松尾充泰の賃貸経営ノウハウ

失敗する土地活用

 私は土地活用として行われる賃貸アパート経営、賃貸マンション経営などの大半が失敗すると考えています。

 そして、その土地活用の失敗は土地活用を始める前から始まっていると考えています。

 その理由のひとつが、土地活用の難しい土地で敢えて土地活用している場合です。

 土地には賃貸経営を考えた場合に投資効率の悪い土地もあります。

 そんな土地で土地活用にチャレンジしている地主さんに私は敢えて言いたい言葉があります。

 そんな土地活用はやめなさいと。

 オーナーセミナーや個別相談などで私が度々言っている事ですが、失敗するリスクの高い土地で敢えて土地活用をする理由はまったくないからです。

 失敗のリスクを含めて土地活用にチャレンジすることが楽しいからほっといてくれと言うならとめませんが。

 賢い地主さんには、立地や形状などから土地活用が難しい土地は平成20年末まで延期された事業用資産の買換え特例を使い土地活用がし易い有効な土地に資産を組み替えることをお勧めします。

 先祖代々の土地を守ることが使命だと思っている地主さんが大勢いますが、赤字経営になるような土地活用をして、それを子どもや孫に相続すれば恨まれることはあっても喜ばれることはないと思うのです。

 皆さんが守るべき先祖からの贈り物は、土地ではなく資産です。

 事業資産の買換え特例の延期は、これまでにも既に延期されておりこれがラストチャンスだと思います。

 買換え特例を活用した方が得策だと思われる方はこの機会に買い換えを検討してみてください。

 さて、本題の失敗する土地活用ですが、その理由のひとつには、冒頭にも書いた通り、もともと土地活用の難しい土地で土地活用をしていることもありますが、それを含めて以下の事を理由としてあげます。

1.場所(立地・形状)
2.企画・計画
3.運営
4.タイミング

 次回は以上の4つについて、詳しく説明します。

2007.02/06

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松尾充泰 (まつおみつひろ)
(賃貸不動産経営コンサルタント)
昭和43年大阪生まれ。
96年に賃貸不動産業界での職務経験を生かし、賃貸不動産業界向けソフトウェア開発会社、アクセス株式会社を設立。その後、賃貸不動産会社に対する業務コンサルティング、大家さん・賃貸不動産業界のビジネス支援サイトを運営する、株式会社リプロスを2003年に設立。