不動産・コンサルタント倉橋隆行先生の不動産投資ノウハウ
現状の賃貸住宅環境と今後の土地有効活用 アメリカ型へ、サービス力が物言う!
PART1 二極化進む、賃貸住宅市場
分譲移行で借家率、将来 3割!?
私が不動産業界に入った
20年前は、借家率60%に対し、持ち家率40%だった。それが、近年発表されたものをみると、借家率40%、持ち家60%と逆転している。借家率が60%から40%と、20ポイント下がるということは、実際の賃貸住宅世帯では33%減っていることになる。
今後どうなるかといえば、現在の借家率
40%のうち、10%の世帯は実家に戻る人だったり、サラリーマンの転勤組みだったりして、実質的な賃貸派(分譲を買えない人含め)と言われている人たちは30%位ではないか。要するに、さらに分譲移行が進み、借家率はまだまだ下降線を辿るとみている。
バブル期には、一般の分譲価格が所得の
10倍近くまでハネ上がるなどの理由で、持ち家を諦め、公然と賃貸派を自称していた人が増加していた。だが、バブル崩壊後から今日までの分譲市場をみると、価格破壊競争に走り、低価格へ低価格へと向い(大都市一部では安定してきたが)、加えて、ここ数年来の国の低金利政策がフォローとなり、潜在的持ち家派が台頭して「賃貸より分譲を買ったほうがトク」と、賃貸派に属していた人が分譲住宅を購入するようになってきた。
賃貸から分譲という傾向も幾分落ち着いてきたものの、これからも分譲市場が賃貸住宅市場に大きな影響を及ぼすことに変わりがない。
2006.01/31
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倉橋隆行
(くらはしたかゆき)
1958年9月25日生
96年に(社)全国賃貸住宅経営協会横浜南部支部支部長に就任し、翌年、同協会の神奈川連合会の創設に伴い副会長に就任。98年、不動産業界に関するシンクタンクである不動産体系研究所創設に伴い、取締役所長に就任。99年、総合的な月貸し賃貸の運用会社である(株)月極倶楽部を創立、代表取締役に就任。同時に(株)三春情報センターを退職。そして、資産運用管理会社である(株)CFネッツを創立し、代表取締役に就任。2001年、2002年JREM国際CPM協会副会長就任。2003年4月、IREM(全米不動産管理協会)より、CPM(公認不動産管理士サーティファイド・プロパティマネージャー)の称号を日本で初めての公式試験受験による取得者となる。現在、グループ企業4社の代表取締役と取締役、その他公益法人の役職をこなし、超多忙な仕事をこなしている。
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