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土地活用

新道路交通法はコインパーキングに追い風となるか!?

取材協力:株式会社トモパーキングサービス

平成18年6月1日、かねてより国民全体の関心事でもあった新道路交通法が施行された。最大の目玉は、なんと言っても「駐車違反取締り業務を民間企業に委託する」という点。民間の業者が取締りしやすいよう、警告なしで確認標章が貼られるようになるなど、ドライバーのみならず、運送業者、引越し業者といった企業への影響はかなり甚大だ。今回の特集では、こうした法改正の波紋を検証し、急展開を見せるコインパーキングの最前線を追う。


どう変わる?違法駐車の取締り
1.民間の駐車監視員が放置駐車違反の確認を実施
全国47都道府県の県庁所在地などにある270署が、駐車違反の取締り業務を民間の警備会社に業務委託。これにより、外注を受けた「駐車監視員資格証」を有する監視員が代行して巡回し、放置駐車違反の車両を確認した場合はその車両に確認標章を取り付ける。監視員は警察官と違い裁量権がないため、これまでのような警告(チョーク印など)は一切行われず、ドライバーの不在が確認された時点で取締り対象となる。

2.車両所有者を対象とした放置違反金制度

放置駐車違反が確認された車両について、運転者が反則金を納付しない場合などには、その車両の所有者などに対して、放置違反金(反則金と同額)の納付が命ぜられる。さらに、放置違反金納付命令を繰り返し受けた常習違反者には、一定期間、車両の使用制限が命令される。※法律上は、車両を使用する権限を有し、車両の運行を支配・管理する「車両の使用者」が命令の対象となる。

3.短時間の放置駐車も違反対象に
駐車監視員は禁止区域で放置車両を確認した瞬間、直ちにデジタルカメラで車を撮影する。次にナンバープレートを撮影し、携帯端末に違反場所などを入力。その後、専用のプリンターで確認標章を印刷し車に貼り付け、最後に、標章を貼り付けた写真を証拠として撮影する…。こうした一連の確認事務が民間企業に委託される業務範囲となるため、駐車時間の長短は関係なく、これまでのような「ちょっとの間だけ」という考え方は通用しない。

4.違反金を納付しないと車検が受けられなくなる
反則金を支払わなかった場合、車の所有者に対し、放置違反金の仮納付書が送られてくるが、これを無視するなどして、公安委員会からの督促を受けた場合、滞納処分による強制徴収の対象として、銀行口座が差し押さえられることがある。また、これまでは車検制度と駐車違反は関連していなかったのだが、今回の法改正に伴い、違反金を支払わない場合、違反車両は次の車検を受けることができなくなる。


一般ドライバーだけじゃない!
配送、引越し、レンタカー…。物流業界は大打撃

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道路交通法改正の打撃は一般ドライバーだけでなく、様々な方面に波紋を広げている。中でも、配送業者や卸業者といった流通業界が抱える問題は極めて深刻だ。荷降ろしのために運転手が車を短時間離れただけでも「放置車両」とみなされるため、業務への影響は計り知れない。目下の対応としては、トラックなどの乗員を通常の1名から2名態勢に切り替え、商品搬入中も車が無人とならないようにするなどの方策をとらざるを得ないわけだが、個人商店などでは、こうした人員補充によるコスト負担はまさに死活問題と言えるだろう。駐車違反摘発を恐れるあまり、搬入後の商品確認や商談といったきめ細かいサービスが出来なくなることへの営業的ダメージも甚大だ。


コインパーキングなどには「追い風」宅配・レンタカーなど、駐車場を積極利用

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道路交通法の改正に対し、逆に期待感を募らせているのが駐車場ビジネスを事業とするコインパーキング業界だ。特に宅配便会社などの対応は素早く、既にトラックの輸送ルートの見直しも進められ、出来る限り駐車場を経由するルートに変更するなどの対策を検討。駐車場に車を停め、手押し台車などを使って企業や家庭に荷物を運ぶという。また、放置違反金(利用者が反則金を払わなければ車の所有者が負担することになる)で頭を悩ませるレンタカー会社などでも契約駐車場の利用を大幅に増やすなど、今後のコインパーキングの需給逼迫は加速度的にエスカレートしていく様相だ。こうした流れを受け、東京都大田区でコインパーキングの運営事業を手掛け、関東・関西を中心に約300ヵ所の駐車場運営を行う株式会社トモパーキングサービスの飯田和人社長は「コインパーキングの利用が増えるという意味では非常に嬉しいこと」としながらも、今後はコインパーキングの経営会社、管理会社、コインパーキングの機器メーカー、土地オーナー、そして行政が力を合わせ、対応していく姿勢が大切。そうでなければ、せっかくの新道路交通法もただの悪法になり兼ねないと語った。

駐車場ビジネス 注目企業
時間貸しと月極の利点を融合
まったく新しいタイプの複合パーキングを提案

株式会社トモパーキングサービス
月極駐車場とコインパーキングの高稼働時間帯を融合させ、月極駐車場とコインパーキング2つの収益を得ることを可能とした、NEW駐車場システム「フリーパーク」を提案するのは、今回取材でもご協力いただいた株式会社トモパーキングサービス。月極契約の顧客には、日々単位での利用が可能な、利用日数分の「リ・ピートカード(プリペイドカード)」を販売することで稼働率を大幅に向上。昼夜を問わず、24時間フル稼働の複合パーキング開発に成功した。通勤からビジネスまでの高い利便性、地域活性化への貢献度など、駐車場ビジネスの新しいカタチとして、今後の展開が大いに期待される。

≪フリーパークの主な特徴≫
●利用者メリット
・面倒な不動産手続きの手間が一切不要
・1日~90日まで用途に合わせ利用できる、リ・ピートカードシステム
・一般的なコインパーキングと違い、出入り自由・料金固定
・長期間利用で月極駐車場より経済的に

●土地オーナーメリット
・売上げ(土地収入)が増収
・未払いの利用者がなくなり、駐車場収益が確実
・空車のリスクが軽減
・時間貸し・月極との併用も可能
・地域の活性化に貢献
・昼の時間は月極に比べ、稼働率大幅アップ
・夜の時間はコインパーキングに比べ、稼働率大幅アップ
・50台の駐車場で、約100台分のリ・ピートカードの販売が可能

詳細・関連

株式会社トモパーキングサービス

本社
東京都大田区蒲田5-28-4 明治安田生命蒲田東ビル4F
TEL 03-3737-3777 FAX 03-3737-3778
大阪営業所
大阪市東淀川区東中島1-18-31 新星和新大阪ビル8F
TEL 06-6324-3222 FAX 06-6324-3225

ホームページ http://www.100yenparking.com/
資料参考:警視庁 http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/index.htm

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