アスベストとは、天然に産する鉱物繊維で「石綿(せきめん・いしわた)」とも呼ばれる。代表的なものはクリソタイル(白石綿)・クロシドライト(青石綿)・アモサイト(茶石綿)の3種類。繊維が極めて細いため、大気中に飛び散り吸い込むことで悪性中皮種の原因になると言われ、肺がんを起こす可能性があるとして知られている。以前は建築工事において、保温断熱の目的で石綿を吹き付ける作業が行われていたが、昭和50年より原則禁止となる。平成18年4月24日より宅建業法が改正され、建物について石綿の調査の有無と、使用が「有」と記録されているときは、その調査結果の内容を重要事項として説明することが新たに規定された。